アメリカのスタートアップが作ったサスティナブルな『豆を使わない人工コーヒー』って?

アメリカのスタートアップが作ったサスティナブルな『豆を使わない人工コーヒー』って?

COP25が開催されたり、スウェーデンの16歳の環境活動家の少女が取り上げられたりと何かと話題の気候変動問題。いつも飲んでいるコーヒーも深刻な環境問題に関わりがあることを知っていますか?
現代のコーヒー農園は、機械化が進み、大量のコーヒー豆を収穫するための農地拡大。その影響で、大量の森林伐採が行われ熱帯雨林が少なくなっており温暖化が進みつつあるといわれています。
そこで話題になっているのが豆を使わない人工コーヒー。

人工コーヒーってどんなもの?

アメリカのスタートアップAtomoが環境を守り持続可能なコーヒーを提供したいと開発した豆を使わないコーヒー。この画期的な人工コーヒーは、メロンの種やヒマワリの種など自然界にある原料から取り出した分子でできている。分子を調整してコーヒーの香りと味を再現したもので、口当たりも良いという。 味は「ローストアーモンドやタフィーの香り」のするコスタリカ産のコーヒーに似ているといいます。

コーヒー豆に潜む知られざる環境問題とは?

低木のコーヒーは、本来、高い樹木の下で育てる木陰栽培です。しかし、木陰栽培では単位面積当たりの収穫量が少なく、機械が使用できずに大変手間がかかるため、森林を伐採してコーヒー農園の土地を拡大するのです。
単一栽培では害虫や病気の菌(さび病)の影響を受けやすく、大量の農薬が使われ、土壌や水質が汚染されます。そしてまた新たな土地で森林伐採が行われているそうです。年間250,000エーカー近くの森林伐採によりビーンベルトと呼ばれる北緯25度、南緯25度の栽培地域の温度が上昇しているそうです。そのためコーヒーの木の果実が急速に熟しすぎて、豆本来の素晴らしいフレーバーとアロマを発達させることができずコーヒーの品質低下を招いているとのこと。この気候変動により、2080年にはコーヒー豆の収穫ができなくなるかもしれないといわれています。

人工コーヒー開発の裏側

2018年の夏、創業者の一人ジャレットは友人のアンディに、コーヒー豆を使わずにおいしいコーヒーを作りたいという願いを伝えました。
次のベンチャーを探してた起業家であるアンディと、製品開発の専門知識を持つ食品科学者であるジャレットは、これが何か大きなものになることを直感しました。ジャレットが彼の科学的アプローチを説明した後、アンディは「私の心を動かした」と叫び、素晴らしいパートナーシップが形成されました。ガレージでスタートし、数ヶ月の研究と調合の後、ワシントン大学の学生と少量のアトモ分子コーヒーを共有し試してもらいました。コーヒーは学生に人気がありました!この成功に勇気付けられて、Atomoチームは2019年2月にKickstarterキャンペーンを開始(および成功裏に資金提供)しました。

コーヒーの研究中、Atomoチームは、より良いコーヒーを求めるキャンペーンの根底にあるさらに大きな問題があることを理解するようになりました。
気候変動による気温上昇によるコーヒー農園の環境被害は、熱帯雨林を破壊していました。 Kickstarter以来、Atomoは技術と配合に投資し、世界クラスの食品技術者やコーヒー科学者と協力して、環境にとっても優れた一貫して優れたコーヒーカップを構築しています。

コーヒーを購入するときには、コーヒー豆の問題を考えてみよう!

人工コーヒーを試してみるのもいいのですが、コーヒーを購入するときは、コーヒー豆の問題を考えシェアードコーヒーやオーガニックコーヒー、フェアトレードのコーヒーの購入を検討してはいかがですか。サステナブルをうたわれている今日、コーヒー豆の存続も少しでも伸ばすことができたらと願っています。

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